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iDeCoや確定拠出年金(企業型)の運用が難しい?| 年金積立金のポートフォリオ真似すれば簡単

確定拠出年金の運用は、素人にはなかなか難しいですよね。そんなときには、運用がうまく行っている人を真似してしまいましょう。具体的には、公的年金の積立金の運用を真似するのです。

プロの運用を真似すると聞くと、非常に難しそうな印象を持つかもしれません。しかし、真似をするだけなら、非常に簡単です。

確定拠出年金の運用で困っている人は公的年金の真似をしてみては?

資産運用の経験が乏しい人は、iDeCo や確定拠出年金(企業型)の運用に困ることも多いでしょう。どの投資信託をどのくらいの割合で買っていいかなんて、普通はわかりませんよね。

結局、なんとなく名前で選んだり、誰かのマネをしたり、誰かのおすすめに乗っかって選んだりという事になりそうです。まあ、そんな感じで選んでも、上手くいかない可能性が大きいですよね。

そんなに簡単に儲かるのなら、誰も資産運用なんて真面目にやらなくなります。

ただ、確定拠出年金の運用で参考にするなら、非常にいいものがあります。それは、公的年金の年金積立金を運用しているGPIF のポートフォリオです。

運用に困ったら、このポートフォリオを真似してしまえばいいのです。GPIF のポートフォリオ自体は公開されているので、誰でもチェックすることが可能です。

年金積立金のパフォーマンスは悪くない

ところで、年金積立金の運用成績は、私たちの参考になるほど優れたものなのでしょうか。

資産運用という意味では、年金積立金のパフォーマンスは決して悪くありません。自主運用を初めたのが2001年度からなのですが、この頃から2016年度までの収益率は年2.89%です。1

自主運用を開始した頃は株式の割合が小さかったため、収益率はそれほど大きくありませんでした。それでも、平均して年2.89%というのは立派な数字と言えるのではないでしょうか。

ちなみに、2001年からの平均ですから、当然リーマン・ショックも経験しています。リーマンショックのような事があってもプラスだというのは、十分に留意しておくべきでしょう。

16年間という長期の運用で、平均3%近いプラスだったということは、特に強調しておきます。1年や2年の運用でたまたま上手く行っているわけではないのです。

付け加えると、2017年度も6.90%の収益率だったようです。かなり大きなプラスですね。

マスコミの報じるイメージとだいぶ違う

テレビや新聞の報道などをみていると、年金運用に関しては否定的な報道が目立ちます。まあ、公的年金に限らず、政治全般で否定的なんですけどね。

とにかく、そういう報道をみていると、年金積立金の運用は上手く行っていないというイメージを持つのではないでしょうか。特に、テレビをよく見る世代は、真に受けている印象があります。

この手の歪んだ報道で、個人的に記憶しているのが、リーマンショックの時です。この時の報道は酷かった。

ああいう経済危機が起こると、どんな運用をしたって、危機を完全に回避することなど出来ません。確かに運用損は出ましたが、避けようが無かった事態です。

でも、この手の基金の運用は、長期的に判断しないといけません。1年間の成績が悪かったからと騒いでみても、全く意味がないのです。

それにもかかわらず、日本の公的年金が今にも破綻するのではないかというような、かなりひどい報道がされていました。

でも、上手く言っているときには、あまり報じないんですよね。

その後アベノミクスで株価が大きく上がると、当然ですが年金積立金の収益率も大きなプラスになります。でもこの時は、あまり大きく報じないません。ですから、いまだに、年金積立金の運用は大失敗だと思っている人が、少なからずいるようです。

そりゃ、大きく下がったときの方が、報道としてもインパクトが有るのはわかりますよ。でも、株価が上がって運用益が出たときには、あまりにも扱いが小さいのです。

挙句の果てには、株価が上がっても庶民には関係ないとかいい出す始末です。株価が下がった時に「庶民の資産である年金積立金が~」って言っていたのを忘れてしまったのでしょうか。

まあ、マスコミ報道はこんな感じなので、あまり影響されない方がいいかもしれません。政権に批判的であろうとするあまりに、公正な評価が出来ていないと思われるケースが非常に多いです。

とにかく大事なことは、少なくとも過去十数年間を見ると、年金積立金の運用はそれほど悪くない成績だということです。これだけは覚えておきましょうね。間違った判断をしないためにも。

年金積立金はどんな運用をしているの?

さて、話を戻しましょう。

ところで年金積立金は、どんな運用をしているのでしょうか。プロが運用しているから、さぞかし複雑な事をしていると思っている人もいるかもしれません。

でも、実際には、GPIF の運用は非常にシンプルなものです。日本と海外の株式と債券を、予め決めた比率に従って買っているだけなのです。

しかも、株価が上がりそうな株を選んで買っているわけではありません。原則として、インデックス運用(あるいはパッシブ運用)と言って、日経平均やTOPIX などの指数に連動するように株式を買っている似すぎません。

一部はアクティブ運用という、自分で銘柄を選ぶ運用をしてるようです。しかし、基本的にはインデックス運用が中心です。

平成30年3月末時点の情報によると、例えば日本株の場合は、インデックス運用が90.4%で、アクティブ運用が9.6%でした。2

ということは、インデックス運用だけでも十分に成功できるということですね。10%にも満たないアクティブ運用の部分だけで、大きく儲けているということはないでしょうから。

そして、インデックス運用を真似するのは、iDeCo でも確定拠出年金(企業型)でも簡単なのです。インデックスファンドと呼ばれるインデックス運用をしている投資信託が必ず存在するはずですから。それを買えばいいだけの話です。

実際のGPIFのポートフォリオは

それでは、実際のGPIF のポートフォリオをチェックしてみましょう。3

国内債券:35% ± 10%
国内株式:25% ± 9%
外国債券:15% ± 4%
外国株式:25% ± 8%

株価にしても債券価格にしても変動が有るため、ピッタリ決められた水準に保つのが難しいわけです。そこで、乖離許容幅というのを設け、プラスマイナス○%までの変動は許されるというルールを作っています。

この幅を超えるような場合は、リバランスと言って、資産の入れ替えを行います。要するに、売買をして当初の目標にしていた数字に近づけるわけですね。

ということで、この数字を参考にして運用すれば、それほどひどいことにはならないでしょう。資産運用の知識がない人がでたらめに運用するよりは、遥かにマシです。

国内債券には現金も含まれる

あ、ちなみに、国内債券には短期資産も含まれるようです。以前は含んでいませんでしたが、2018年の9月26日に変更されたようですね。4

短期資産というのは、要するにすぐに現金化出来る金融商品のことだと考えてください。私たちで言ったら、銀行の普通預金のことです。

なぜ現金的なものを国内債券に含めるかというと、要するに国内債券では儲からないと判断したからです。日銀の政策の影響で低金利が続いていますからね。

ロイターの記事から引用してみましょう。

ただ、日銀の政策で低金利環境が続く中、国内債への投資妙味は薄れている。GPIFは「償還金等を国内債券に機械的に再投資することは、必ずしも被保険者の利益にならない可能性がある」( 橋則広理事長)と判断。7月と9月の経営委員会で議論し、国内債に現金の比率を加えることを決めた。

確定拠出年金の運用では国内債券を除いて再計算する

さて、更に一歩踏み込んでみましょう。

基本的には、年金積立金の運用を真似するという発想は間違っていないと思います。しかし、iDeCo という仕組みを有効に使おうと思った場合、国内債券は外しても良いのでは無いでしょうか。

つまり、国内債券をゼロにして、残りの国内株式、外国債券、外国株式を同じ比率で割り振るのです。具体的には、次のようにします。


国内株式:38%
外国債券:24%
外国株式:38%

国内債券というのは、基本的には、銀行預金などと大差が無いようなものです。だとしたら、別にiDeCo の口座で持つ必要は無いんですよね。

確定拠出年金のメリットの一つは、運用期間中は利益に税金がかからないという点にあります。ということは、基本的には、確定拠出年金は大きく儲かる可能性のある金融商品で運用した方が有利なはずです。運用益が出ても、その部分に税金がかかりませから。

これは、逆に言うと、国内債券は確定拠出年金で買ってはいかないということでうね。もちろん、リスク商品を予定分買っても、まだ枠がのこっているなら、その部分は国内債券を買っても構いませんけどね。

ハイリスクになりすぎないか?

さて、こんなふうな提案をすると、ハイリスクになりすぎるという心配をする人がいるでしょう。

確かに確定拠出年金の口座だけで見ると、国内外の株式と外国債券しかありません。誰がみても、ハイリスクであることに疑いは無いでしょう。

でも、あなたの資産全体でみてみるとどうでしょうか。普通預金もあれば、金利固定の貯蓄型の保険もあったりするはずです。

こういうものを含めて考えると、決してハイリスクとは言えないわけです。

それでもリスクが心配だというのであれば、確定拠出年金以外の口座で保有する、投資信託や株式を売ってしまえば良いでしょう。リスク資産を運用するなら、税制的に有利な確定拠出年金の口座を使うべきです。

とにかく大事なのは、確定拠出年金の口座の中で考えるのではなく、あなたが持っている資産全体でのリスクを考えることです。

年1回は見直しを

年金積立金を真似るという方法の良いところは、基本的に最初に買い付ける割合を決めるだけで、その後は放置できるという点です。しかし、それでも、年1回程度はメンテナスをした方がいいでしょう。

具体的にどんなメンテナンスをするかと言うと、運用の結果増えた資産を売って、当初想定してた比率通りになおすのです。

例えば、上に書いたように、次のような比率で積立てていたとします。


国内株式:38%
外国債券:24%
外国株式:38%

しかし、株価や債券価格の変動があり、1年後には保有資産は次のようになっていたとしましょう。


国内株式:50%
外国債券:18%
外国株式:32%

こんなふうになった場合、国内株式の投資信託を売って、外国債券と外国株式の投資信託を買うわけですね。特に難しいことではありません。

ちなみに、こういう作業をリバランスといいます。通常はリバランスをすると、所得税を取られます。

今回の例でいうと、国内株式で運用益が出た場合、それに所得税がかかるのです。しかし、確定拠出年金の場合はこの部分が非課税です。ですから、あまり難しいことを考える必要がなく、リバランスが出来るというわけです。

運用で困っている人や放置してある人はお試しを

ここまで紹介したやり方は、一見してかなり雑な方法に思えるかもしれません。でも、乏しい知識で自己流の運用をしたり、よくわからないからと放置しているのと比べると、かなり有効な方法と言えるでしょう。

マスコミはすごい勢い公的年金の運用を非難していますが、運用自体は役人だけでなく金融のプロも一緒になって考えています。そして、実際に、結果も出ていますからね。そこまでひどいもののはずがありません。

こまったら、上手く言っている人の真似をする。この作戦で行ってみてはどうでしょうか。

  1. 平成28年度 業務概況書| GPIF []
  2. 年金積立金はどのように運用しているのですか。| GPIF []
  3. 基本ポートフォリオの考え方最新の運用状況 []
  4. GPIF、国内債と現金の運用比率合算 債券の割合低下で
    ロイター 9/27(木) 12:06配信 []

iDeCoでは金融機関選びが大事

iDeCo をはじめるには、運営管理機関を選ぶ必要があります。運営管理機関というのは、窓口となる金融機関の事ですね。

この運営管理機関選びが、実は、かなり大事です。というのも、金融機関によって月々の手数料がだいぶ違いますし、取り扱っている投資信託の種類も違うからです。

個人的にお勧めなのは、SBI証券です。SBI証券は月々の手数料が167円と最低ですし、運用に使える投資信託もかなり多いのです。

iDeCo に興味があれば、資料請求だけでも取り寄せてみたらいかがでしょう。まとまった情報が得られますよ。

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