このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリをつぶやくシェア

みんなが考えるiDeCo のメリットとデメリット| ネットのコメントを拾ってみました

ネットの掲示板などから、iDeCo に関する反応を拾ってみました。それに対して訂正やら共感やらをしていきましょう。

ちなみに、そのまま引用するわけでは無く、読みやすいように書き直しました。色々整理すると、こんな反応が見られたという事で、ご理解ください。

iDeCo が有利な点

さて、iDeCo に関するネットの反応を拾ってみましょう。鋭い指摘から頓珍漢な誤解まで、様々なコメント拾えました。

まずは、iDeCo のメリットから。

すぐれた節税方法である

■ 確定拠出年金やふるさと納税は給与所得者が出来る数少ない合法的節税だからな。

確かにiDeCo は、給与所得者ができる節税方法ですね。でも、給与所得者ができる節税が他に無いわけでもありません。

例えば、生命保険に入って生命保険料控除を使うという手もあります。また、軽自動車を選ぶのも節税ですね。贈与税の控除枠を使うのも節税の一種でしょうね。

さらには、不動産を節税目的で買う人もいます。節税目的の不動産投資が賢い選択かどうかは置いておくとして。

まあ、手軽と言う意味では、iDeCo やNISA は優れた節税方法と言えるでしょうね。特にiDeCo はメリットも大きいですしね。

どの程度のメリットがある?

■ iDeCo 独自の手数料がかかるから自分がどの程度メリットがあるのかよくわからない

これに関しては、計算すればある程度は簡単に分かります。

iDeCo のメリットは、「年間の掛金」と「所得税の税率+10%」を掛けると計算できます。例えば、年間の掛金が20万円で、所得税の税率が20%だったとします。その場合は、次のようになります。

20万円×(20%+10%)
=20万円×(20%+10%)
=6万円

ここから、年間の口座管理料を引くと、iDeCo のおおよそのメリットが金額的に出てきます。

iDeCo が不利な点

iDeCo には不利な点も在ります。メリットと比べると、数が少ないですけどね。

途中で引き出せない

■ iDeCoのネックは60歳になるまで引き出せないこと。途中で解約することも出来ない。

iDeCo の最大のネックは、確かに、途中で引き出すことも中途解約も出来ないという事でしょう。

これは、ある程度仕方がない側面もあります。安易に中途解約を認めてしまうと、節税にだけ使われる可能性があるからです。掛金を次々に引き出す人がいると予想されるわけですね。

引き出しができないために、iDeCo を使う事をさけるように勧める人もいるようです。若いころは、住宅の頭金やら子供の学費やらの準備をしないといけないので、用途が特定されてしまうiDeCo は避けた方が良いという意見です。

確かにこれは一理あります。まあ、全くiDeCo を使わないという選択をする必要は無いでしょう。特に若いころは、余裕資金の範囲でiDeCo を利用するというのが正しいのではないかと思いまうす。

掛金の金額は、随時変更できますしね。

専業主婦はiDeCo のメリットが小さい

■ 専業主婦は掛金の所得控除は無いのに、もらうときは課税対象になるの?

これはおっしゃる通り。

専業主婦というか、所得が無い人はiDeCo の節税のメリットはありません。それにもかかわらず、将来年金を貰うときに、掛金にすら課税されることもあるのです。

まあ、多くの場合、iDeCo の給付が課税されることはありませんけどね。比較的大きな年金や退職金が無いと、iDeCo の年金や一時金は非課税にできるのです。

しかしながら、それでも、専業主婦にとってメリットが小さいという事は認識しておく必要があります。iDeCo よりもつみたてNISA の方が、明らかに優れています。

iDeCo に関する誤解

iDeCo に関しては、様々な誤解があるようです。勝手に思い込んで、信じてしまっているケースもありそうですね。

iDeCo は金融機関に有利説

■ iDeCo は銀行にとって有利な商品である。楽に手数料が入る。

こんな意見もありました。

でも、完全に間違いです。というのも、iDeCo は手数料が小さい商品だからです。

銀行としては、月々半額で良いので普通の投資信託の積立をしてほしいでしょう。iDeCo で積立をするくらいなら、その方が遥かに儲かります。

iDeCo が銀行にとって有利な商品なら、もっと積極的に勧めているはずです。なかなか広がらないのは、金融機関のメリットが小さいからという理由も有るのです。

iDeCo は税制上の損失の繰り越しができない?

■ 一般的な投資信託では、税制上は損失を繰り越すことが出来る。しかしiDeCo ではこれができない。

一般的な投資信託や株式の投資では、損失の繰り越しと言うのができます。

ある年で100万円損をして、その翌年に150万円儲かったとしましょう。このとき、前年の100万円と相殺して、50万円の利益だったとすることが出来るのです。

こうすると利益が小さくなるので、所得税なども少なくて済むわけですね。

一方でiDeCo の場合は、この繰り越しができません。ですから、不利だと思っているようです。

しかしこれは、根本的に間違っています。iDeCo の場合は、そもそも運用期間中は非課税なのです。ですから、損失を繰り越すも何も無いわけですね。

敢えて不利な点を挙げると、ある年でiDeCo で100万円損をして、次の年にiDeCo 以外の口座で150万円儲けるというようなケースでしょう。こういうケースでは、損失の繰り越しが使えません。

でも、このデメリットと比べると、iDeCo はメリットの方が遥かに大きいですからね。

税に関する誤解

■ 節税できて良い制度に見えるが、実はいざ60歳になって引き出すときに税金がかかる。退職金と合算して税額が計算されるので、かなりの税金が取られる。

時々見られるのが、こういう理解不足です。半分正しいけど、問題の回避方法があるという点が見えていません。

まず、確定拠出年金は一時金でもらうか年金でもらうかを選ぶことが出来ます。そして、一時金でもらう場合は退職所得扱いとなります。

これは、退職金を同じ年に貰うと退職金と確定拠出年金の一時金を合算して所得税が計算されるという事です。ある程度の退職金を貰っている人だと、これにより税金を取られることになるのです。

しかしこれには簡単な回避方法があります。退職金を受け取る年と、一時金を受け取る年をずらしてしまえば良いのです。

こうすると、退職金を貰った年は退職金だけで退職所得が計算されます。そして、確定拠出年金の一時金を貰った年は一時金だけで退職所得が計算されます。

こうすると、ほとんどの場合、確定拠出年金には税金はかからないでしょう。非課税枠に収まるからです。

まあ、この手の誤解をしている人は、意外といるのでしょうね。もう一歩調べると、問題無いことが分かるんですけどね。

■ 掛け金分所得控除って、課税を未来へスライドしただけじゃないの。受け取り時には、掛金も所得扱いで課税対象だからね。

受取るときに、掛金にも課税をされるというのは、この方の指摘の通りです。しかし、iDeCo の場合は退職所得または雑所得(公的年金等)となり、税制上有利なのです。

ですから、実質的には、受け取り時にも非課税という事が多いわけです。退職金や年金が多い人は、受け取り方法を工夫しないと、課税されてしまうこともあり得ますけどね。

経費が掛かるので割に合わない?

■ iDeCo は諸経費も考えると元本割れの可能性高い。

この意見には、率直に言って驚きました。

iDeCo には普通の投資信託にはない手数料がかかります。口座管理料と言います。

この口座管理料は、金融機関によって違います。高いところだと、積立を行っている場合で、月々617円かかるようです。安いところだと、167円です。

ということは、口座管理料が安いところを選ぶと、年間2,004円の手数料がかかることになるのです。これは確かに負担です。

ところが、iDeCo には節税効果があります。仮にある個人投資家の所得税の税率が10%で、月々の掛金が1万円だったとしましょう。

この場合この個人投資家は、年間1万2000円の所得税の節税が有るのです。年間12万円の掛金で10%の税率ですから、1万2000円ですね。

この上、住民税も1万2000円節税できます。トータルで2万4000円です。

これだけ節税の効果があって元本割れをするとなると、相当運用が下手としか言いようがありません。

それとも、リターンの計算をするのに手数料は加えるけど、節税の部分は加えてはいけないとでも言うのでしょうか。まさかねえ。

特別法人税がかかる

■ 「iDeCo 特別法人税」で検索すると、積立金額の1.173%に課税されるという情報が見つかる。現在は徴収していないが、iDeCo の加入者を増やした頃に、特別法人税の徴収を始めるのだろう。税金集めのやり方が汚い。

個人的には、このコメントが一番笑ってしまった。特別法人税なんて難しい事を知っている割には、初歩的な理解が欠けているようです。どこから情報を得たのでしょうか。

特別法人税は、iDeCo にだけかかる税金ではありません。特別法人税と言うのは、企業年金の年金積立金に対し、法人税法上課税される税金の事をいいます。企業型の確定拠出年金もそうですね。

いわゆる企業年金全体から見たら、iDeCo での運用額なんて微々たるものです。iDeCo の利用者が多少増えようが、それを理由に特別法人税を復活させるという事は無いでしょう。

もちろん、制度としては存在しますから、この特別法人税が復活するリスクはゼロではありません。しかし、大きな流れでは、制度的に廃止してしまおうという意見が主流です。

誰かが陰謀をもって、将来の税収のために悪いことを企んでいると考えるのは、ちょっと筋が良くないでしょう。

貧乏人に有利な制度?

■ 貧乏人こそ使える制度。

これだけの短いコメントなので、真意はよく分かりません。しかし、iDeCo に関して言うと、高額所得者の方が有利な仕組みです。

なぜかと言うと、所得税の税率が高いほど掛金に対する減税額が大きいからです。

例えば、年間の掛金が50万円で、税率が10%なら、所得税の減税は5万円です。ところが、税率が50%の人なら、所得税の減税は25万円もあることになります。

もっとも、高額所得者の場合は、年金を受け取るときに難しい選択を迫られる可能性もあります。退職金が大きくなると、iDeCo の受け取りと退職のタイミングをずらすなどしないと税金が掛かる可能性があるのです。

公的年金制度への批判

■ iDeCo 以前に、そもそも貰えるかどうか分からない公的年金制度が問題だ。

年金がらみの記事を読んでいると、必ずこういう反応があります。

でも、この手の反応って、かなりの過剰反応なんですよね。見事にマスコミに踊らされてしまった例ですね。

現在の制度を前提にすると、将来年金がもらえないという可能性はほとんどありません。現在の年金が破綻すると騒いでいる人もいますが、どうやったら破たんさせられるのか聞いてみたいものです。聞いてみたところで、誰もまともに答えてくれませんけど。

もちろん、現在の公的年金制度に問題が無いとはいいません。将来の年金が現状よりも何割か減る可能性はあります。あるいは、受給開始の年齢が65歳から引き上げられることもあるでしょう。

こういう点が不安要素としてあるのは、確かに事実です。でも、もらえない可能性があるなんていう話は、真っ赤な嘘なのです。

「減る可能性がある」と「貰えないかもしれない」では、全然話が違いますよね。

iDeCo の運用について

iDeCo の運用に関しては、様々な意見を持っている方がいるようです。投資の常識に照らすと、ちょっとおかしい物も多いんですけどね。

投資信託について

■ iDeCo で買える投資信託には、良いものが少ない。

この認識は、ちょっと不正確かもしれません。

iDeCo の場合は、金融機関によって、取り扱う投資信託が違います。ですから、窓口となる金融機関を間違えると、投資したい投資信託が見つからないということはあり得ます。

しかし、逆にSBI証券のように、かなり投資信託が充実しているところもあるのです。つまりこの方は、金融機関選びに失敗したのでしょう。

元本確保型を勧める意見も

■ イデコで定期預金をするのが正解である。安定収入あるサラリーマンなら税金が返ってくるから、実質利回り高い。

iDeCo を使うと節税ができるといのは、その通りです。でも、何で定期預金にするのが正解なのかは、ちょっと理解できませんでした。ただ、節税効果だけを目的に、元本確保型の商品を勧める人は意外と多かったようです。

個人的には、節税をしたうえで増やせた方が良いと思うんですけどね。長期投資なら、減る確率よりも増える確率の方が大きいわけですし。

まあ、死んでもリスクを取りたくないという人は、結構多いですからね。

おすすめの投資信託で損をした

■ マイナス8%以上の運用損。選び抜かれた一流投資会社のバランス投資じゃなかったのか?

このマイナス8%と言うのが、単年のマイナスなのか通算での損失なのかはわかりません。しかし、投資信託はリスク商品なので、運用して損を出すこともあります。

でも、それを投資信託のせいにするのはお門違いかもしれません。アクティブ投信にしろパッシブ投信にしろ、運用の結果損をする可能性があることは、最初から明示されているわけですから。

というか、この時期(2018年6月)にマイナス8%って、どんな投資信託を買ったのでしょう。常識的な選択をすれば、こんなに損をするわけが無いと思うのですが。

率直に言って、不思議です。

付加年金の併用を

■ 自営業の人は、掛金を68,000円ではなく67,000円に設定し、国民年金の付加年金をつけましょう。この方がお得になる可能性が高いです。

国民年金の付加年金は有利な制度です。iDeCo との併用も可能です。ですから、この意見はある程度正しいです。

ただ、付加年金を使ったからと言って、iDeCo の掛金を小さくする必要もありません。月々6万8000円を出せる人なら、付加年金の保険料400円を上乗せすれば良いでしょう。それが一番有利な方法です。

ちなみに、付加年金は、第一号被保険者しか利用できません。多くのサラリーマンや専業主婦では利用できない仕組みです。1

やってみましょう

iDeCo は基本的には有利な仕組みです。ぜひやってみましょう。

やってみよう

■ 俺も自営業だ。考えてみようかなあ。

良いと思います。その際は、金融機関選びだけは注意してください。窓口になる金融機関を間違えると、iDeCo は悲惨です。


  1. 細かく書くと色々あるのですが、ここでは省略します。 []

iDeCoでは金融機関選びが大事

iDeCo をはじめるには、運営管理機関を選ぶ必要があります。運営管理機関というのは、窓口となる金融機関の事ですね。

この運営管理機関選びが、実は、かなり大事です。というのも、金融機関によって月々の手数料がだいぶ違いますし、取り扱っている投資信託の種類も違うからです。

個人的にお勧めなのは、SBI証券です。SBI証券は月々の手数料が167円と最低ですし、運用に使える投資信託もかなり多いのです。

iDeCo に興味があれば、資料請求だけでも取り寄せてみたらいかがでしょう。まとまった情報が得られますよ。

スポンサードリンク

スポンサードリンク


このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをつぶやくシェア

関連した記事を読む


コメントは受け付けていません。