確定拠出年金(個人型)にiDeCo という愛称がついて、制度の認知度は上がったのでしょうか。実は、かなりのペースで認知している人が増えている可能性があるようです。やっぱり愛称をつけるって、意外と大事な事なんですね。

iDeCo という愛称をつける作戦は、成功したのでしょうか。ちなみに↑は愛猫です。嘘、そこらへんにあった、かわいい猫の画像です。ただ「愛称 → 愛猫」という連想だけで貼りました。
Contents
iDeCoという名前が付いた経緯
このページでは、2016年10月に「その名も「iDeCo」| この時期に確定拠出年金(個人型)の愛称を決めた裏事情」というタイトルをつけてiDeCo の事を紹介しました。このとき、次のような文章でiDeCo という愛称ができたことをご紹介しています。ちょっと長いですが、そのまま残しておきます。
2016年に愛称がついた時期に書いた文章
確定拠出年金の個人型に愛称が付いたのだそうです。「iDeCo」と書いて「イデコ」と読むそうですね。1
iDeCoは何の略?
こういうのは何かの略になっている場合がほとんどです。このiDeCo に関しても例外ではありません。
産経ニュースの記事から由来の解説を引用しましょう。
確定拠出を意味する英語の頭文字の「DC」に、個人で運用する制度の特徴を踏まえ「i」を組み合わせた。
この説明だと、小文字の「e」と「o」の存在理由が分からないですね。そこでちょっと捕捉しましょう。
確定拠出年金のDCは「Defined Contribution Plan」の略です。ですから、「Defined」の「De」と「Contribution」の「Co」でiDeCo という名前になったわけです。
産経の説明だと、正直ちょっと分からないですね。
頑張って宣伝する理由は?
さて、こんなふうに愛称をつけたのには理由があります。確定拠出年金を使える人の範囲が、2017年1月から広がるからです。
今回の変更で、ほとんどの人が確定拠出年金を利用できるようになります。そのためのキャンペーン的な意味あいがあるのでしょう。
率直に言って、確定拠出年金の個人型に関しては、これまでのところ加入者が少ないです。知名度も今一つでしょう。
ですからこれを機に、一気に知名度のアップを図りたいという思惑もあるのでしょうね。
ただ、これで知名度が広がるかというと、ちょっと疑問な部分もあります。確定拠出年金の個人型に対して、金融機関があまり乗り気じゃないと考えられるからです。
手数料が低いので、あまり儲かりませんからね。NISA の時のようなやる気はないはずです。
まあ、確定拠出年金自体は私たちに有利ないい制度です。iDeCo の知名度アップに期待しましょう。
ちなみに、記事のタイトルですが、「裏」って程ではありませんね。
過去の文章ここまで
iDeCoの名前は一気に広がった
さて、2016年の秋にはほとんど認知されていなかったiDeCoという名前ですが、その後かなりのスピードで認知されたようです。
Google の検索頻度の推移を知ることが出来るGoogle Trends というツールがります。それによると、2018年の1月には確定拠出年金と同じくらいの検索数になっているようですね。
まあ、論より証拠で、チャートを見てもらった方が手っ取り早いでしょう。2016年1月31日から、2018年1月30日までのグラフです。
iDeCo の認知数や関心度が高まってきたことがわかります。
ということは、確定拠出年金(個人型)よりは、iDeCo の方が検索数が多いのでしょう。実際その通りでした。これも確認しておきましょう。
ただ、そもそも、確定拠出年金という単語自体が、それほど認知度が高いわけでは無いはずです。ということは、iDeCo の成功もそれほどではないのかもしれません。
それを確認するために、もう一つだけ。投資関係の他のワードと比較をしてみましょう。
これを見ると分かるように、「NISA」には全然かなわないようですね。しかし、高金利の通貨として話題のトルコリラとは、大体いい勝負のようです。
外貨預金よりは圧倒的に多いですね。外貨預金はブームというわけでは無いので、それほど関心を持たれていないのでしょう。
- 個人型確定拠出年金、愛称は「iDeCo」に決定 厚労省
産経ニュース 2016.9.16 12:16 [↩]
iDeCoでは金融機関選びが大事
iDeCo をはじめるには、運営管理機関を選ぶ必要があります。運営管理機関というのは、窓口となる金融機関の事ですね。
この運営管理機関選びが、実は、かなり大事です。というのも、金融機関によって月々の手数料がだいぶ違いますし、取り扱っている投資信託の種類も違うからです。
個人的にお勧めなのは、SBI証券です。SBI証券は月々の手数料が167円と最低ですし、運用に使える投資信託もかなり多いのです。
iDeCo に興味があれば、資料請求だけでも取り寄せてみたらいかがでしょう。まとまった情報が得られますよ。

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