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10年分(120か月分)の保険料を納めれば老後の国民年金を受給できるように| 当たり前の制度変更だと思いますけどね

国民年金の受給資格を得るには、現在は25年分の保険料を払っている必要があります。これが10年に短縮されるようです。

2016年9月26日に閣議閣議されたという報道がされています。1 ということは、このままいくと、今国会で成立ということになりそうです。この改正に関しては、特に反対する人もいないでしょうし。

この改正は以前から話題に上がっていたものです。本当は消費税の増税と一緒に行いたかったようですが、消費税増税を見送ったために先行したという形になるようですね。

現在の制度がちょっと異常でした

率直に言って、今回の改正は「やって当たり前」という印象です。そもそも現在の制度が、ちょっと異常ですからね。なんで今まで手を付けなかったんだという感じすらします。

現在の仕組みでは、25年分の保険料を払わないと、国民年金は1円ももらえないというのが原則です。ということは、かなり長期に保険料を払ってきていても、1円も年金をもらえない人もいるわけです。

25年分というのをもう少し説明しましょう。国民年金は月単位に納付をするという考え方を取っています。ですから、25年分の保険料を納めるというのは、正確には300か月分(25年×12か月分)の保険料お納めるという事です。

途中に空いている期間があっても、300か月分収めてさえいれば、老齢年金は受け取れます。ただ、途中に空いている期間があると、その分年金の給付額は減額されます。

25年に届かなければ原則として年金は1円も払わない制度

さて、ここで問題になるのが、長い期間保険料を払っても、25年に届かなかった場合です。

国民年金の保険料は平成28年度には16,260円でした。計算を簡単にするために保険料の変動を無視すると、仮に20年分(240か月分)保険料を払っている場合、390万2400円の保険料を払っていることになります。実際は保険料の変動があるので、もう少し小さい額ですけどね。

現在の制度だと、300か月分の保険料を払わない限り、老齢年金は受け取れません。ということは、保険料として支払った数百万円は無駄になってしまうわけですね。

保険料を納めないという選択すらできない厚生年金

国民年金の場合は自分から保険料を払うのをやめる事も可能です。その意味では、まだマシかもしれません。もらえないと思ったら、諦めることも可能なのです。

さらにひどいのが厚生年金の場合です。

厚生年金の保険料は、勝手に給料から引かれます。そして、これは、国民年金の保険料を一か月分払ったとカウントされるのです。

問題なのは、どうやっても25年に届かないような人でも、厚生年金の保険料は天引きされるのです。しかも、老後の国民年金の受給資格を満たさない場合、厚生年金の受給も出来ません。つまり、勝手に保険料を引かれるのに、何も反ってこない可能性もあるわけです。

さすがにこんな仕組みは異常でしょう。そういう批判を受けての、今回の制度変更というわけです。

まあ、当たり前ですよね。


  1. 年金受給資格期間、10年に短縮=関連法案閣議決定
    時事通信 2016年9月26日 []

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