最近、公的年金の運用で株式や外債の比率を高める方針だというニュースを頻繁に目にします。Yahoo!ニュースなどのコメント欄を見ていると、批判的なものが多いようです。
その中で目立つのが「これまで大損させてきた」とか「失敗しても誰も責任を取らない」とか「年金の資金をギャンブルに使うな」とかいったものです。
でも、率直に言って、これらの批判には疑問がありました。株式をギャンブルだと思っている人がいるのは、まだ理解できます。実際元本割れするリスクが無いわけではないですからね。
ただ、その前の2つについては何でこんな批判が出るのか分からなかったのです。言いがかりに近いように思います。
自主運用をうするようになって、少なくとも十年以上経ちますが、トータルのリターンはプラスなんですよね。想定ほどは儲かっていないというのは間違いありません。でも、大損なんてしていないはずです。ですから、大損させているという1番目のコメントに関しては、完全に誤解です。
想定ほど上手く運用できていないという意味では責任問題もあるのかもしれません。でも、これもそれほど大騒ぎする話でもないように思ったのです。なにせ、欧州危機、リーマンショック、東日本大震災と、経済的にネガティブな大きな事件もありましたからね。
勘違いしているのかも
でも、次のコメントを見たときに、その答えが分かったきがします。
だいぶ前だけど、運用でヘマして大損こいたバカがいたよね。
国会で糾弾されても言い訳して運用を続けた結果、回復不能のダメージを与えた筈だが。
なるほどね。どうやら批判的なコメントを書いている人の中には、AIJ投資顧問の運用失敗のことを念頭においている人が多いようです。厚生年金と厚生年金基金の違いが分からなかったんだね。
厚生年金基金は、一応法律上は民間の組織です。厚生年金の運用を代行しているという意味では、半官半民といった性格もありますけどね。ちなみに、認可法人というのだそうです。
つまり、批判的なことを欠いている人の中には、民間の法人の出した焦げ付きのニュースを見て、公的な年金としてGPIF が運用している資金が焦げ付いたと思ってい人もいるわけです。
自分の無知から来る勘違いで「公的なお金でギャンブルはけしからん!」か。本当にそうなら、みっともないなあ。
名前が似ているから、よく知らない人が勘違いをするのは仕方がないと思いますけどね。でも、口汚くののしるなら、最低限の確認くらいしておけば良いのにと思います。
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