厚生年金基金の運用担当者は、一人だけということが多いようです。
しかも、ずぶの素人が運用しているケースが大半なのだとか。
全国の75%厚生年金基金で、運用担当者を一人しか置いていないようです。
年金基金は最低でも数十億円規模の資金を運用します。
大きいところだと、一千億円を超える規模になるでしょう。
そんな額のファンドの運用者が一人だけって、何とも心もとない話ですね。
株式や外国債券を中心に運用しているところも多いですから、1年で10%以上損をする事があります。
つまり、その人の判断一つで、年間数億円とか数十億円の損失が出る可能性があるわけです。
仕事としては、かなり神経をすり減らす仕事でしょう。
■ 運用担当者1人だけ…厚生年金基金の75%
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120307-OYT1T00226.htm?from=top
それでも、まあ、運用経験が豊富な人が運用するのなら、運用担当者は一人でも許容されるかもしれません。
上司に報告義務があるはずですから、定期的にチェックしておけばいいはずです。
もちろん、複数でやったほうが良いのは間違いないですけどね。
実は、素人が運用しているところが大半
でも、一人で運用している基金の運用担当者が、素人だとすると話は違います。
素人に他人のお金を数十億円単位で運用させるって、暴挙としか言えませんよねよね。
実は、厚生年金基金の8割で、運用経験を持つ人が一人もいないのだそうです。
■ 厚生年金基金:運用経験者ゼロ8割…知識不足浮き彫り
http://mainichi.jp/select/biz/news/20120303k0000m020076000c.html
結構、本気で唖然としました。
厚生年金基金に関しては、天下りも問題になっているようです。
でも、素人一人に運用させる事の方が、間違いなく大問題です。
なにせ、運用結果が悪ければ、基金には言っている企業の倒産にも直結する話ですから。
厚生年金基金の運用失敗が原因で倒産したという事例も、過去に実際にありますしね。
何とも、恐ろしい事です。
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