みずほ銀行でiDeCo の運用をする場合、どんな投資信託を使うのが良いのでしょうか。というか、そもそも、使える投資信託はあるのでしょうか。手数料は安いのでしょうか。ちょっと検討してみましょう。
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みずほ銀行で運用するとどんな感じ?
「確定拠出年金の運用についてまとめてみましょう」のページで示したように、確定拠出年金の運用は比較的機械的にできます。
そのルールを実際のケースに当てはめるとどうなるか、ちょっと見てみましょう。
今回は、みずほ銀行のケースを使って考えて見ましょう。みずほを選んだ特別な理由は無いのですが、知名度が高い銀行なので。
注:ちなみに、2011年に最初に書いたときには、かなりボロクソに書いてしまいました。実際、かなり酷かった印象です。しかし、今回(2018年1月)見直してみて、大分改善がみられるようですね。ですから、以下、大幅に改定しています。
現時点では、みずほ銀行のiDeCo で買える金融商品は、元本確保型を含めて15本あります。60本を超えるSBI証券などと比べると、かなり少ないですね。それでも、以前よりは増えているはずですけど。
ファンドを絞りましょう
アセットアロケーションと言う点から考えると、日本株と外国株の比率は1対1にすべきでした。
外国株の投資信託は
しかしながら、みずほ銀行の場合は、外国株のファンドが一つしかありません。為替ヘッジの有り無しのタイプがありますから、2本という数え方でも良いですけど。
と言うことで、外国株ファンドに関しては、「Oneたわら先進国株式」に自動的に決まってしまいます。為替ヘッジは無しで良いでしょう。日本株と組み合わせれば、分散効果が働きますから、ヘッジ無しで問題ありません。
インデックス運用のベンチマークですが、「MSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)」を採用しているようです。これはベンチマークとしては妥当と考えて良いでしょう。
気になる手数料ですが、信託報酬が年0.216%かかります。税込みです。外国株でこの水準なら、まあ、問題は無いでしょうね。
ちなみに、2011年は酷くて、年1.8165%という投資信託を使っていました。そりゃ、酷評もしますわ。完全に個人投資家をなめているとしか思えない選択ですからね。
とりあえず、選択肢は一つだけですが、これなら大丈夫そうですね。
新興国のファンドに関しては、そもそも存在しないので、投資のしようがありません。
日本株の投資信託は
日本株のファンドに関しても、実は1本しかありません。ということで、自動的に「DIAM DC 国内株式 インデックスファンド」に決まってしまいます。
この投資信託のベンチマークは「東証株価指数(TOPIX)(配当込み)」です。ということは、日経225に連動する投信は、最初から準備していないという事ですね。
まあ、日経225とTOPIX でどちらかという話なら、確かにTOPIX の方が良いでしょう。でも、用意していないのは、ちょっと不親切な気もします。選びたい人もいるでしょうしね。
この投資信託の信託報酬は0.1674%です。手数料の面では問題なさそうです。
気になる点もチラホラ
このように、日本株と外国株で良い投資信託をそろえていますから、みずほ銀行を使うのはそれ程悪い選択ではないかもしれません。ただ、気になる点もちょっとあります。
新興国株が無いのと日経225連動が無いのが気になる
まず気になるのが、上でも指摘しましたが、新興国株の投資信託と日経225連動の投資信託が無い点です。
この2つが無いことが決定的な問題だとは思いませんけどね。やっぱり、品ぞろえとしては入れておいてほしいです。意味不明の投信が入っているのですから、それの代わりにでもね。
バランス型がかなり気になる
もう一つの問題の方がおおきいかもしれません。日本株と外国株の投資信託は本数が少ないのに、バランス型の投資信託はやたら数が多いのです。具体的には6本もバランス型が入っています。
バランス型が必ずしも悪いとは言いませんが、はっきり言って、手数料が高いんですよね。一番安い投資信託でも年0.5400%も信託報酬がかかります。高いものだと年1.1880%です。
この手数料は、率直に言って、ちょっと気になる高さです。日本株と外国株を安くした分、バランス型で穴埋めをしようと思っているように見えて仕方が無いんですよね。
まあ、買わなきゃいいんですけどね。どうしても、気になってしまいました。
悪い選択肢では無さそうです
率直に言って、このページを書き直すときに、問題点の指摘をすることを意識して書きました。率直に言って、2011年当時は酷かったので、その時の印象があったのです。あこぎな商売をやっているなあと思っていました。
あと、完全に個人的な理由ですが、メガバンクはあまり好きではないという偏見もありました。iDeCo に関してはかなりマシになりましたが、他の金融商品では酷いものも多いですからね。分かりやすいところで行くと、外貨預金とか。
しかし、取り扱っている投資信託を見る限り、iDeCo ではそれほど悪くは無さそうです。またこのページでは詳しく触れてはいませんが、手数料も高くありません。
とうことで、みずほ銀行でiDeCo をやるというのは、なかなか悪くなさそうです。
ただ、上にも書きましたが、投資信託の少なさで選択肢が狭められているのはちょっと気になる点でしょうか。ですから、一推しという意味ではSBI証券の方が良いかなあと思いますけどね。
iDeCoでは金融機関選びが大事
iDeCo をはじめるには、運営管理機関を選ぶ必要があります。運営管理機関というのは、窓口となる金融機関の事ですね。
この運営管理機関選びが、実は、かなり大事です。というのも、金融機関によって月々の手数料がだいぶ違いますし、取り扱っている投資信託の種類も違うからです。
個人的にお勧めなのは、SBI証券です。SBI証券は月々の手数料が167円と最低ですし、運用に使える投資信託もかなり多いのです。
iDeCo に興味があれば、資料請求だけでも取り寄せてみたらいかがでしょう。まとまった情報が得られますよ。

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タグ: TOPIX, みずほ銀行, アセットアロケーション, インデックスファンド, 信託報酬, 日経平均株価指数





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