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確定拠出年金(個人型)の運用ではファンドの手数料にもこだわろう

確定拠出年金にはさまざまな手数料がかかります。

例えば、確定拠出年金の口座を持っているだけで「運営管理手数料」という費用がかかります。
これは年額3,000円から5,000円と言ったところが多いでしょうか。

運用期間が30年あるとすれば、月額5千円として、これだけでも15万円にもなります。
結構馬鹿にならない費用ですね。

ですからこのサイトでは、口座管理手数料が不要になるSBI 証券をおすすめしています。

しかし、確定拠出年金の費用にはもっと大きなものがあります。
それは、信託報酬と呼ばれる費用です。

口座管理手数料以上にお金がかかりますから、徹底的にこだわっていただきたいと思います。

このページでは、信託報酬が何なのか解説した後に、どの程度影響が大きいのか計算してみましょう。

信託報酬とは

確定拠出年金の運用というのは、要するに投資信託の積立と売買です。
ですから、普通に投資信託に投資するのと同じが費用がかかります。

もっとも、確定拠出年金用の投資信託は手数料が安めに設定されていますけどね。
しかし、手数料がかかること自体は変わりありません。

その投資信託にかかる費用の中で最大のものが信託報酬です。

信託報酬は、私たちが投資信託に預けている運用資金の時価に対して、年利○%と言うような形で設定されています。
要するに、いったん投資信託を持つと、支払い続けないといけないお金なのです。

ただし、信託報酬の中から引かれるお金なので、追加の費用負担はありません。
ですから、信託報酬のことはそれほど意識しない人が多いでしょう。

それでも、私たちの資産からお金が引かれていると言う事実には変わりがありません。
当然ですが、運用資金から信託報酬を引かれれば、その分だけ運用成績は悪くなります。

信託報酬の総額を計算してみよう

それでは、実際に信託報酬がどの程度引かれるのか、具体例を挙げて考えて見ましょう。
まず、次のようなケースを想定します。

●投資期間は25年
●年間24万円年初に投資(1ヶ月あたり2万円の想定)
●投資信託の信託報酬は年利1%
●投資の結果、投資による信託財産の増減はゼロ

この条件で信託報酬を調べてみましょう。

ちなみに、「年間24万円年初に投資」と言う条件と「投資による信託財産の増減はゼロ」と言う条件は本来ありえない条件です。
ここでは信託報酬の概算値を知りたいために、このような仮定をしました。

また、信託報酬は運用方法や投資対象によって、0.3%から2%程度の幅があります。
1%というのは間を取った数字だと考えてください。

高すぎも安すぎもしない数字です。

さて、この条件をもとに、毎年の信託報酬および、投資期間を通しての信託報酬の合計を調べてみました。

25年運用した場合の信託報酬の推移

残高年間信託報酬支払信託報酬の合計
1年目¥240,000¥2,400¥2,400
2年目¥480,000¥4,800¥7,200
3年目¥720,000¥7,200¥14,400
4年目¥960,000¥9,600¥24,000
5年目¥1,200,000¥12,000¥36,000
6年目¥1,440,000¥14,400¥50,400
7年目¥1,680,000¥16,800¥67,200
8年目¥1,920,000¥19,200¥86,400
9年目¥2,160,000¥21,600¥108,000
10年目¥2,400,000¥24,000¥132,000
11年目¥2,640,000¥26,400¥158,400
12年目¥2,880,000¥28,800¥187,200
13年目¥3,120,000¥31,200¥218,400
14年目¥3,360,000¥33,600¥252,000
15年目¥3,600,000¥36,000¥288,000
16年目¥3,840,000¥38,400¥326,400
17年目¥4,080,000¥40,800¥367,200
18年目¥4,320,000¥43,200¥410,400
19年目¥4,560,000¥45,600¥456,000
20年目¥4,800,000¥48,000¥504,000
21年目¥5,040,000¥50,400¥554,400
22年目¥5,280,000¥52,800¥607,200
23年目¥5,520,000¥55,200¥662,400
24年目¥5,760,000¥57,600¥720,000
25年目¥6,000,000¥60,000¥780,000

積立開始間もないころは、資産自体が小さいので信託報酬の影響はごくわずかです。
最初は年間数千円ていどですね。

しかし、5年目には年間の信託報酬が1万円を超えます。
そして、最終的には年間6万円もの手数料を払うことになります。

さらに、投資期間を通しての信託報酬を計算すると、総額で78万円にもなります。
これは3年3か月分の保険料にあたる額です。

すなわち、25年のうちの3年ちょっとの期間は、投資信託の手数料のために掛け金を支払う計算になるのです。
信託報酬が馬鹿にならない額であると言うことはお分かりいただけると思います。

同じ投資対象のファンドだったら、手数料にこだわろう

このように、月々2万円で25年も運用すると、投資信託の運用にかかる手数料だけで80万円近くかかってしまいます。
仮に、手数料を半分に減らす事ができれば、40万円くらいの手数料の支払を浮かす事が可能です。

当然ですが、この手数料の差は投資信託の運用成績に大きな影響を与えます。
信託報酬の分だけ運用する資産が減らされるのですから、当然ですよね。

ですから、同種の投資信託を使うのでしたら、手数料が安いファンドを選びましょう。
たとえば、世界の株式に投資するファンドが3本あったら、その中で一番手数料が安いファンドを選ぶのです。

ファンドにより手数料の差は大きいので、それだけで0.5%程度の節約につながることもあります。

手数料が高いほうが投資成績が良いわけではない

世の中には、手数料が安くなると、その分運用成績が悪くなると考える人もいるようです。
そういう人は、手数料の安いファンドだと心配になるようです。

しかし、投資信託に関しては、手数料と運用成績は、特に関係ありません。

たとえば、インデックスファンドと言われるシステマチックに投資するファンドがあります。
この手のファンドは、手数料が安いことで有名です。

このインデックスファンドと、積極的に運用するアクティブファンドと呼ばれる投資信託を比較すると、平均値としてはインデックスファンドのほうがパフォーマンスが良いことが知られています。
これはコストをかけないですむ分、運用成績にも好影響を与えていると考えられています。

投資対象が同じだったら、手数料の差はかなり大きな要素になるわけです。


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